ポーの一族【原案】ドラマ化
Twitterやネットニュースで知ったのですが、萩尾望都の名作、「ポーの一族」を原案にして3月からドラマが始まるらしいですね。ちょっと思うところがあるので書いてゆこうと思います。
腐女子の中で萩尾望都が好きな人は多いと思います。私ももちろん萩尾望都が大好きで、勝手ながら著作をBLの聖典としてあがめ奉ってます。
中村明日美子の「同級生」が青春BLの聖典なら、萩尾望都の「残酷な神が支配する」は共依存BLの聖典です。いくつ聖典あるんだよってかんじでありがたみもクソもありませんが、オタクは多神教なので問題ないです。神の数だけ聖典がある。萌えの数だけホモもあるのです。
(同級生の記事も書いたのでお時間があれば読んでね)
「ポーの一族」というのは、BL界の基礎を作った作品だと思います。この後に、「風と木の詩」が生まれ、少女漫画界に男性の同性愛描写が流行するようになるからです。
BLのことを薔薇といいますが、なぜ薔薇というかご存じでしょうか。私も最近知ったのですが、ポーの一族が由来だそうです。ポーの一族の作中で、バンパネラは薔薇の精気と血で生きている描写があり、ポーの村には薔薇園や薔薇でできた食事が出てきます。薔薇がキーワードであり、そこから少年愛が好きな人のことを「薔薇族」と呼ぶようになり、今では広くBLのことを薔薇と言うようになったそうです。
なので、ポーの一族に思い入れのある腐女子は多いです。ネットの反応は拒絶から戦々恐々の様子見まで様々でした。
私が引っかかりを覚えているのは、”原案”という言葉についてです。
ニュースを見る限り、バンパネラという設定以外は使っていないようなのに、どうしてわざわざ原案と書いたのでしょうか。キャスティングもストーリーも全く意識していないですよね。
吸血鬼自体は萩尾望都の作った設定じゃないし(それだとウィンタビューウィズバンパイアもパクリということになってしまう)
原案ってぼかすことで、原作ではないから忠実に作らなくても叩かれないし萩尾望都のパクリと言われてもかわすことができるから、アンチ避けなのかなってあらすじ読んだだけでは思いました。
萩尾望都は永遠の少年を書きたいといって「ポーの一族」を書いたし、実際大人になれない葛藤と孤独が魅力な作品でもあるので、そういういいところを取り入れてほしかったなあと思います。
いや、ごめん綺麗事いったけど、ぶっちゃけ大人だと萌えない。永遠のショタだからいいんだよ!!!!最愛の妹を失った悲しみから友人を同族にして寄りかかるところが萌えるんです~~!
ハッ……もしかしたら見た目は香取慎吾(39)でも中身はかとりしんご(14)という設定なのかもしれない……わ、私は大変なことに気がついてしまったかもしれない。
あとタイトルなんとかしてよ!ストレンジャー(よそ者)って安直すぎんだろ!どうせバンパネラだからニンゲンには溶け込めずよそ者とか、時代をさまよい続けているから一定の場所にいれずよそ者とかそういうことなんだろ!?ふんだっ!解ってるんだからっ!!
そして激おこぷんぷん丸なのが、
~バケモノが事件をあばく~←これ要る???????????????
バケモノが事件をあばくってもう時間ないから仮題ヤケクソでつけただろ!確かにめっちゃコンセプトが解りやすくて、その点副題としていいのかもしれないけど、オリエント急行殺人事件~ポワロが事件をあばく~位ダサいよ。いや、解ってるから!サスペンスって言っている以上探偵役がいること解りきってるから!いいんだって余計なこと言わなくて!そんな気持ちにさせられた。なぜなのか。
確かに人間にとっては敵でバケモノかもしれんけど、「ポーの一族」の中では永遠に縛られた悲しい生き物なんだよ!薔薇を食べてひっそりと暮らす美しい生き物なの!例えるならアイドルの体臭はフローラルみたいなもんなの!バケモノって一言で片付けるのは簡単だけど他になかったんだろうか。バケモノっていわれると一気に妖怪人間ベムとか楳図かずおの漫画に出てきそうになるんだけど。楳図かずおの漫画も大好きだけどね、ジャンルが違うと言いたいのよ。
ぐちぐち垂れ流したけど、これはうるさいオタクの性分みたいなもんで。原案と書いてある以上萩尾望都はGOサイン出したんだろうし、とりあえず楽しもうと思います。
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