クイズのおっさんがBLだった【世にも奇妙な物語’16春の特別編感想】
タイトルで殆ど語っているんですけど、一昨日放送された「世にも奇妙な物語’16春の特別編」の感想を書いていきたいと思います。
美人税
美人が得をしているので、美人に税金を課しましょうという政策が施行された世界の話。主演の佐々木希がとにかくかわいかった。怒った顔もかわいい。美人とおだてられて調子乗っててもかわいい。佐々木希ってキャスティングが神だった。ぶっちゃけ演技は結構棒読みだったけど、かわいいからどうでもよかった。佐々木希よ、飯ならいつでも奢ってやるからな。
私の中の日本三大美人は佐々木希、堀北真希、新垣結衣(ローラも好きだけどハーフなので除外)なのでこりゃ美人税とられても仕方ないね!って思った。
途中で美人税を脱税するために佐々木希がバカボンのパパとか田子作みたいなメイクをするんですけど、佐々木希の天使のような顔面にそんな落書きするなんてむごすぎてちょっぴり泣きました。
最後に大切なのは外見じゃなくて美しい心という展開になって、ま~~たそういうきれい事かよ!?人間ほぼ見た目だろ!って唾はきながら見てたんですけど、佐々木希が出所したら、美人の定義が変わっていたというオチで溜飲を下げた。
心も美しくといっても、自分が美人ではない世界には耐えられないっていうプライドの高さが出ている皮肉にも笑った。
Twitterで美人税あるならイケメン税もなきゃ不平等じゃない?って意見を見かけたけど、多分イケメンは男だからそれなりに奢らなきゃいけないっていう場面があるからだと思う。ゲスパーですけど、美人は奢られとかもしょっちゅうあるんじゃないかな。女に奢らせるなんて…っていう雰囲気があるところにはありますよね。収入が女性の方が低かった頃の名残なんでしょうか。
リア充の話によると、男友達でも奢ってくれる人結構いるらしい。私は割り勘しかしたことがないので正直羨ましい。でも、男だから奢らなきゃいけないっていうのなんだか可哀相だから私だったら遠慮してしまうかもしれない。(モテそうなことを言ってみる)
夢みる機械
諸星大二郎原作らしい。諸星大二郎は妖怪ハンターの生命の木が好きで、民話伝承系のイメージが強かったのですが、SFホラーもかける作家だったんですね。SFホラー大好きなので、雰囲気好きでした。
偶然から母親が実はロボットだと知ってしまった主人公。毎日機械のように繰り返される人々に違和感を抱きはじめ、ユートピア配給会社がロボットと人を入れ替えていたというあらすじ。
ぶっちゃけ夢見る機械っていうタイトルの時点でロボットが成り代わっている人々はどこかでコールドスリープかなにかしてるんだろうなっていう先読みができてしまうので、タイトルがネタバレでした。
主人公は最後まで夢は自分で現実で叶えなければ意味が無い、夢の世界に逃げるなんて間違っているというスタンスで、ユートピアの機械を破壊しますが、いい夢を見ていた恋人に「どうして起こしたの」と非難されて逃亡。外に出てみれば、自分以外の全ての人間が停止していた。というバットエンドでした。
主演の窪田くんの叫び演技がすごいよかったです。藤原竜也に負けず劣らず叫んでました(笑)ユートピアに見せられた幸せで残酷な夢のところで希望満ちあふれる顔から絶望へと変わっていくところとか。
でも、結構ユートピア財団セキュリティーガバガバなんだな、とか、機械も予算の問題なのかちゃっちかったのでそこら辺が残念でした。
ロボットがめちゃくちゃ惰弱だし、一定の行動しかできないっていう人間の代用品としてはちゃっちすぎないか?と思ったのですが、ロボットみたいに規律できっちり統制されている日本社会を揶揄したかったのかな?意思が噛み合わなくても機会同士だったら仕事はできるの?
ロボットが意志を持って人間に成り代わって支配する世界だったら面白かったのに…と思ったけどロボットはどこまでも「部品」的な方が不気味さがでるのかなーと考えたり。
お金は有志が出してくれてます!と言ってたけど、一般人が次々とユートピア化してくにつれて、お金が機能しない世界になってったのかなーと思いました。だから、あれだけロボットを作っても財団は成り立ってる。労働力はプログラム通りに動くロボットでお金必要ないし。
しかし、それならばどこかにロボットを製造する科学者がいるのか?
なんかツッコミどころが結構ある話でした。
通いの軍隊
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\;;; \'" \ ,,"''-,,ノ,r-", / r'''-, .j \何と戦っているんだ
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見てるときこの状態だった
サラリーマンが軍人になってニューイバラキと午前9時から午後5時の間戦争をしているという世界の話なのですが…。
そもそも、作中全く触れられませんでしたが、ニューイバラキは茨城県から独立した国なんでしょうかね?全国で戦国時代みたいなことになっているのでしょうか。
元々サラリーマンなので、主人公含め皆戦争の実感なく人を撃ったり、罠にかけた敵と記念撮影したり緊張感がなく、残酷に感じました。
最後のこのこと奥さんが最前線にピクニック気分で来ていたのも、一般人は戦争という実感がなく、他人事だと思っている現れなんだなと思いました。奥さんは死んでしまうし、きっと西島秀俊もあのあと死んでしまうんだろうな~というオチでした。
まあ、戦争関係ないし……とか、どこかでテロが起きていても他人事っていうのは私自身そうだから、偉そうに言えないんだけどね。
伊勢志摩サミットのときに厳戒態勢だったのも物々しいなーってドラマ見てる感覚だったもん。
クイズのおっさん
さあ、本題のクイズのおっさん。これはうだつの上がらないサラリーマンの主人公が、テレビのクイズ王になり、その副賞としてクイズ一年分を貰います。すると、突然クイズを出題し続けるおっさんが家に押しかけてきます。クイズのおっさんは主人公が拒否しても拒否しても寒空の中凍えてまでクイズを出題し続けます。主人公はその健気さに心打たれて、奇妙な共同生活が始まります。
クイズおじさんは基本的にクイズを出題することでしかコミュニケーションがとれません。つまり、答えがわかるクイズ王である主人公としかコミュニケーションが出来ないんですね!なんて不器用なんだ!萌える!!
お風呂に一緒に入ったり、寝る前にクイズでいちゃいちゃしたり(なにを言っているかわからないかもしれないがとにかくいちゃいちゃしていた)もう完全に新婚状態だった。
ところが、蜜月はそう長く続かず、主人公は仕事の業績がふるわず、ヤケになり、クイズを捨てようとする。クイズおじさんはそれを止めようとするが、主人公はクイズおじさんに八つ当たり。クイズおじさんはそんな主人を一喝する。
第3515問!「18世紀の英国作家オリバー・ゴールドスミスの名言『我々の最大の名言は倒れない事ではない』に続く言葉は?」
答えは「倒れても倒れても立ち上がることである」
ぶ、不器用すぎるやろおっさ~ん;;;
主人公はこの言葉に救われます。(クイズだけど)
しかし、不幸は続き、仄かな恋心を抱いていた肉屋の女性にぼったくりバーで百万ぼったくられ、しかもバックのヤクザにボコボコにされます。
場面変わってクイズのおじさんは普段の時間にかえってこない主人公を心配しつつ待ちます。その姿は忠犬ハチ公さながら。忠犬クイズおじさん。ここは
主人公がもうここまでか、と思ったとき、「第ほにゃらら問!(うろ覚え)」というセリフとともにおっさんが殴りこみに!!!
お、おっさ~~ん;;;
2人は命からがら逃げ切ります。
主人公はリストラされてしまったりなんだりいいことはなかったけど、なんだかんだおっさんと一年を乗り切ります。そして、別れのクイズの時。
「スペイン語では『アミーゴ』中国語では『盟友』、一緒にしゃべったり笑ったり喧嘩したり、そして時にはクイズを出して遊んだりする人の事を何という?」
答えは「友達」
でした。ここまでならめっちゃいい話なんですけどね、感動ものなんですけどね!オチがヤバかったんですよ!!!
更に月日が経ち、テレビで懐かしくクイズ王決定戦を見る主人公。しかし、最終問題に近づくにつれて、胸がざわめく。なんだ?この胸のもやもやは?
そして最終問題が出される。
その答えは「嫉妬」
ホモエンドかよ!!!!!?(喜)
これミスリード狙ってるのそれとも腐女子狙ってるのめっちゃ萌えましたありがとうございますありがとうございます(平伏)
クイズのおっさんと過ごした日々はかけがえのないもので、一緒に風呂にまで入った仲なんだから友達以上だとは思うんですよね。私はめちゃくちゃ仲のいい友達とでもあの狭い風呂に一緒に入れる気がしない。しかもタオルに空気入れて遊びながら(←かわいい)高橋一生が「そんな簡単なクイズじゃすぐ解けちゃいますよ❤」みたいなこと言ってたんですけど言い方が完全に語尾にハートマーク入ってましたね!!
もうカップルやんけ!
クイズのおっさんはクイズでしかコミュニケーションできなくて、それが通用するのは主人公がクイズ王だからで。そこでもうかけがえのなさがありますよね。出会うべくして出会ったみたいな。このポイントマーカーで線引いてプレゼンしたい。私の中でBLに限らず恋愛ものはかけがえのなさとかこの二人だから恋に落ちたっていう運命性が大事だから。
クイズ王×おっさんなのかおっさん×クイズ王なのかわからんけどめちゃくちゃ同棲ホモだった。二人ともかわいい。
基本的にBLはくっつくまでの過程とか葛藤が好きなんですけど、ただいちゃいちゃしてるのもいいかもな……と思った作品でした。BL作品じゃないんだけどさ!!
よしながふみの今日なに食べた?みたいな距離感が好きなんですよー!同棲いいなー、ほっこりするなー、叶わない夢なんだけどさー。あんまりラブラブだとクソ…リア充が…犬のうんこ踏め…ってなってしまうので。二次元にすら嫉妬しますからね。そういう悲しい生き物なんです。
原作があるそうなので、買ってみようかと思います。