全力疾走日記

喪女でオタクで腐女子というトリプルコンボを決めた女が感想とか日々のあれこれをかくよ

映画感想四本勝負

最近いい映画を立て続けに見たのでおすすめしたくて記事にします。

まずはネタバレなしの紹介から。

 

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊


「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」本予告

 

パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ第五作目。

ジャック・スパロウに恨みを持つキャプテン・サラザールはゾンビみたいな状態で復讐の機会を伺っていました。それをひょんなことから知ったジャックは伝説でしか謳われていない「ポセイドンの鉾」を手に入れようとしますが……。

本作は新たな仲間、ウィル・ターナーの息子ヘンリーと、天文学者のカリーナを加え、従来のパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズのように笑えるところも盛り込まれつつ衝撃の展開が待っています。

 

縞模様のパジャマの少年


映画 『縞模様のパジャマの少年』 予告編

 

ブルーノはナチス・ドイツ軍人の父親をもつ少年。父親の仕事の都合でベルリンから田舎へ引っ越してきた。そこにはおかしな「パジャマ」を着ている人たちが働いている。退屈な日々の中、ブルーノは近所の農場でシュムエルというパジャマをきた少年と交流するようになり…。

鬱になるし、刺さる映画です。泣けるともまた違う不思議な視聴後感覚でした。印象に残る映画になることは間違いないので、強くおすすめしたいです。

 

ヤング・アダルト・ニューヨーク


映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』予告編

 

40代を迎えるジョシュとコーネリアは子供もおらず、ニューヨークでの生活に何か物足りなさを感じていた。そんなある日、大学の講義をしていたジョシュはジェイミーとダービーに声をかけられ、二人と交流を持つようになる。若い二人のライフスタイルや考え方に感銘を受けたジョシュとコーネリアの人生は一変する。

ラスト30分あたりから展開がアッと変わり、ひねりがきいてて、ビターな話です。人生をどれほど意味のあるものにできるか考えさせられる映画でした。

 

チョコレートドーナツ


『チョコレートドーナツ』予告編

 

ゲイバーでショーダンサーとして働くルディとゲイであることを隠して生きる検察官のポールはひと目で恋に落ちる。ある日、ルディの隣の部屋の親子の母親が逮捕され、愛情を受けなかった子供・マルコがひとりぼっちになり、ルディは一時的に引き取ることに決める。マルコに愛情を注ぎ円満な家庭を築くが、同性愛者である二人は偏見の目で見られ、マルコと引き離されてしまう。マルコを取り戻すために裁判を起こすが……。

泣きました。じんわりじんわり泣きました。愛とは何か、絆とは何かがわかる作品です。ゲイものが苦手じゃなければ是非見て欲しい作品です。

 

 

 

下からネタバレありの感想です

 

 

 

 

 

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

大胆すぎる銀行強盗で笑いました。家ごとかっぱらったのにオチが金貨一枚だけなんてなんでも規格外だなジャック・スパロウは!ていうか家の基礎とかどうなってるんだろう?

 ギロチンのシーンでも笑いました。首はもがれたくないけどああいうアトラクション欲しい。首と両腕つながれたままグルグル回すやつ。

 

そして衝撃だったのがバ、バ、バルボッサーーー!!!

節子「あんちゃん、なんでや、なんでバルボッサ死んでしまうん?」

あんちゃんには節子(私)を「節子……」って言って抱きしめて欲しい。悲しすぎるから。私にはあんちゃんが必要です。時給790円で雇いますから!!!(クソブラック)

正直この映画に他に見せ場がなかったから急ごしらえでバルボッサ殺してお涙頂戴したようにしか思えなかった。だってバルボッサに娘がいたって情報今作初公開ですよね?そんな浅いぽっと出の娘との絆で泣けるわけがない。

 

ていうか海の男呪いにかかってる率高すぎじゃね????

サラザールは皮膚病かな?と思ってたら呪いと聞いてお前もか!となった感が否めない。

 

オーランド・ブルームは相変わらずかっこよかったし、エリザベスと再開してハグしてキスしてるのも感動しました。一生会えないのを覚悟してたもんね…よかったね…

 

見る前の期待値がちょっと高すぎたのかな~と思った一作でした。

 

縞模様のパジャマの少年

無知って怖い。

本当にこの一言に尽きる映画だった。でも対比として歪んだ知識を知ることで変わる恐ろしさをお姉ちゃんを通して描かれてたりしてて、すごく刺さる映画でした。

ユダヤ人の男の子と友情を温めて心あたたまるストーリーにして最後ユダヤ人の男の子が死んでしまって泣くかと思うじゃん?心中だよ。

エンドロールで呆然としましたね。こんなことってあっていいのって。ずっとブルーノの母親の泣き声がこだましてた。私達のブルーノがあっけなく死んだ。収容所のことを素敵な場所と思ったまま。ガス室のことをシャワールームと思ったまま。シュムエルの父親は必ず生きてると信じたまま。

「さよならブルーノ」

そう呟くことしかできませんでした。

爆撃されてるってことは終戦も近いでしょうから、ブルーノの父親は処刑されるでしょう。だったらブルーノは生きてないほうがよかった…?いや、そんなわけない。

 

ヤング・アダルト・ニューヨーク

これはTUTAYAでレンタルしたのですが、まずはTUTAYAに文句を言わせて欲しい。

これはコメディじゃないだろ!!!

なぜコメディの棚に分類したのか。本当に内容を見たのか。クレーマーになりたいけどできないチキンだからネットの片隅に書いておきます。

私的にはヒューマン寄りの映画に感じました。ヤング・アダルト・ニューヨーク。皮肉がたっぷり利いててビターな感じの映画です。40代の中年の方がスマホ依存症だったり、若者のほうが懐古趣味だったりという対比とか。

ジョシュはジェイミー達を友達と言っていましたが、付き合っていくうちにジェイミーの才能や人望に嫉妬するんですよね。自分のほうが年上だからってどこか見下してたところがあったんです。それに最後まで気付かなかったジョシュは哀れだなあと思いました。

ジェイミーが仕掛けていた隠しカメラで撮っていたドキュメンタリーこそが私達が今見ているヤング・アダルト・ニューヨークなんじゃないかという深読みをしたのですが…どうなんでしょう?

 

チョコレートドーナツ

そんなことってあるの…(2回目)

でも、これはもし70年代のゲイカップルが子供を引き取ったらという構想から生まれたものなので、70年代の現実はこうなんだと泣きながら思いました。

マルコが母親のところに帰されるとき、何度も「うちじゃない」「うちじゃない」と繰り返していたのがまた泣けました。マルコのうちはもうルディとポールの家だったんだなって。

ルディとポールへの差別が痛い映画でもありました。ポールはゲイということがバレて会社をクビになるし、ルディは女装しただけで子供に悪影響だと言われました。裁判では誰もがマルコの幸せを考えず、ルディとポールがゲイであることだけを取り上げます。

結果裁判に負けて。マルコは大人たちに物のように扱われて、橋の下で野垂れ死んでしまった。すごくやりきれなかった。子供は守られるべき存在なのに「世間一般」は愛してくれるゲイの他人よりネグレクトする実の母親を選んだ。

タイトルのチョコレートドーナツはマルコの好きな食べ物。これは三人にとって一番の幸せの象徴だったからこのタイトルになったんじゃないかなと思います。

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